中学生へ~石田~

中学生へ

平成25年度入学生 千覚

始めに、私は中学一年の後半からずっと不登校だった。

端的に書くと、心身共に疲れてしまったから。これを甘えと言われれば甘えなんだろう。自分でもそう思った。自分で自分を消してしまいたいと何度も思った。

通っていた心療内科のカウンセラーの方に勧められたのが、大通高校。この存在を知ってから私の毎日は少しずつ変わり始めた。

大通高校のHPを何度も開いた。この「中学生へ」のページも全員分読んだ。ラジオも聴いた。ブログも定期的に確認した。ますます行きたいと思った。

入る為に大嫌いな勉強もやるように努力して、中学校も少しずつだけれど頑張って行くようにした。合格が分かった時、涙が出るほど嬉しかった。

 

大通高校は、定時制で単位制で、他の高校よりも自由な部分がたくさんある。

正直素行の良くない生徒もいる。「大通高校に通っています」と言えば困惑する人もいた。大体は「定時制」に抵抗のある人だろう。

午後部の私は近所の人から「学校に行かず働きもしない遊び歩いてる子」と思われていたし。

それでも私はここに来て良かったと心底思っている。

まず、中学までと比べて、人脈がかなり広がった。授業ごとで受ける生徒も違うから、それぞれで友達が出来る。同級生が同じ年齢の人ばかりでなく年上もたくさんいた。

色んな年齢がいて、みんなそれぞれ大きな事情を抱えて過ごしてきた人も多い。

その分個性が強く、ただ話をしているだけでも一人一人の価値観や考え方が浮き出てきてとても面白い。

そんな環境なら嫌でも考え方の幅が広がる。今まで自分の視野がどれだけ狭かったかよく分かる。

 

「勉強ついていけるかな」「髪を染めてる人がいて怖い」「ここに書いてるのはみんな綺麗事ばかり」「自分はきっと馴染めない…」

これらは私が実際に思ったこと。しかし、そんな不安。(文章で分かってもらえると嬉しい…!)

周囲の意見も大事だが、自分のやりたいことを妥協してまで進路を無理矢理決める必要はない。断言する。

かといって大通高校を強く勧めるわけではない。ここが合わないという人ももちろんいると思う。

ただ、私には大通が合っていて、今、嬉しいこと苦しいこと辛いこと全て含めて高校生活がとても、とても楽しいと、胸を張って言える。それだけは確かだ。