中学生へ ほりたさん

中学生へ 〜先輩からの言葉〜

このページは進学や将来のことで悩んでいる中学生やその保護者の方、先生に対して大通高校生が伝えたい事、その想いを語った文章を掲載しています。

中学生に向けて

平成23年度入学生 ほりた

『みんなと同じ』ことだけが正義。少しでも違えば、それは悪。
あんな掟が嫌になって、僕は中学1年生で不登校になりました。
あの頃の僕は、西へと沈みゆく太陽を眺めるたび、「また今日も何も出来なかったなぁ」と、同じような日々を繰り返すことに後悔を覚えていました。
そして、あっという間に時は流れ、中学3年生になり、進路を決める期限は迫ってきます。
僕は、どんな学校へ行くのが一番自分のためになるのか、まだよくわかりませんでした。
そんな時、担任の先生に「こういう学校があるよ」と紹介されたのが、この大通高校でした。
自分の勉強したい科目を組み合わせて時間割を作る、という学校のシステムを初めて知った時、僕はとても驚き、興味を持ちました。今までは、決められた時間割があって、それに合わせて学校へ行くというスタイルが当たり前だと思っていたからです。また、沢山の人と関わることが苦手な僕にとって、クラスの人数が少ないというのはとても魅力的なことでした。
良いと思ったところは沢山あるのですが、その中でも一番の決めてとなったのは『私服で通学出来る』ことです。
恥ずかしながら、僕は心が弱く、服や小物の力を借りて緊張を和らげることがよくあります。
制服という鎖に縛られず、自由な格好ができる———僕の心は、「絶対にこの高校に入りたい!」という気持ちでいっぱいになりました。
そして、色々と調べているうちに、『自己推薦』という選抜方法があることを知りました。
それ以来、僕は合格という目標に向かって一直線に走りだしたのです。
元々文章を書くのが好きだったので、色々なテーマに沿って作文をひたすら書いて練習しました。
また、僕の場合は、読書が趣味で、分からない言葉が出てくる度に辞書を引いていました。
そのうちに自然と漢字が身に付き、中学3年生の間に漢字検定2級に合格したことが僕にとって大きな自信になりました。このことが、僕に勇気を与え、大通高校合格への道しるべとなってくれたのではないかなぁと思っています。
大切なのは、自分の好きな•得意なことを一つでも見つけてみることだと思います。
「これだけは任せて!」と言えるようなことがあれば、おのずから自信はついてきます。
大通高校での『自由』は、必ず『責任』が付きまとうものです。
時にはそれを窮屈に感じることもありますが、それこそが『大人になっていく』ということなのだと思います。
人は誰もがみな違う個性も持っているのですから、その中で自分らしさを大切にしてみましょう。
やってみたいことがあるなら、どんどんやってみましょう。
大通高校はきっと、力強くその背中を押してくれる。そう、僕は信じてます。